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企業のみなさまへ、アジアでの低炭素発展に向けた企業のビジネス展開を支援します。

アジア低炭素発展に向けたビジネス連携支援サイト Business Collaboration Support Platform for Low-Carbon Development in Asia

インドネシア事例コールドチェーンへの高効率冷却装置導入

株式会社前川製作所http://www.mayekawa.co.jp/〒135-8482 東京都江東区牡丹3丁目14番15号

会社概要

1924年(大正13年)創業の株式会社前川製作所は製氷冷蔵業からスタートし、冷却プラントの設計・施工、冷却エンジニアリング事業を柱に国内外の市場で成長を続け、産業用冷凍機では国内トップ、冷凍船でも高いシェアを誇っています。それぞれの領域で、お客様と「共創」しながら、コンサルティングから設計・製造・施工・アフターサービスまで総合的に取り組み、地球温暖化防止やオゾン層保護対策などにも早くから力を注いできました。

環境技術としては、1971年から、他社に先駆けて大型の空調用ヒートポンプを製造しており、事務所や電算センターなど多くの施設で活躍しています。また、環境に配慮した5つの自然冷媒(アンモニア(NH3)、二酸化炭素(CO2)、水、空気、炭化水素)を使った技術の取り組みもしています(NATURAL FIVE)。具体的には環境負荷のない空気冷凍システム「パスカルエア」やCO2削減と省エネを実現する「NewTon」などを開発・販売しています。当社は、冷凍・冷蔵装置を製造する企業として、地球温暖化やオゾン層破壊につながらない自然冷媒を使った技術の取り組みを今後もいっそう進めていきます。

海外事業の沿革

前川製作所は、1960年代より海外に進出し世界中にネットワークを展開しています。東南アジアには1980年代から進出しており、現在では、シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、インド及びベトナムに現地法人を設立しています。

東南アジアにおいては、主に冷凍機用圧縮機の販売とメンテナンスを行っています。また、食品工場や冷蔵倉庫などにフリーザー、チラーなどの冷却設備の導入も行っています。近年では、タイやベトナムにおいてCO2ヒートポンプ式給湯機をホテルなどに納入しています。

CUSTOMER COUNTRY TYPE OF COOLING SYSTEM
M社 VIETNAM NH3 liquid circulation system for shrimp processing plant with various IQF freezer, cold storage and chilled water system
S社 THAILAND NH3 liquid circulation system for freezing and chilling of Poultry plant
D社 INDONESIA NH3 liquid expansion type, carbonated beverage chilling systems
IM社 INDONESIA NH3 liquid circulation system for freezing and chilling of Ice cream plant
C社 INDONESIA NH3 liquid circulation system for freezing ,chilling, cold storage and flake ice of Poultry plant
T社 THAILAND NH3 liquid circulation system for freezing, cold storage and chilling for fishery plant
J社 SINGAPORE Equipment for NH3 refrigeration and air conditioning and processing machines for frozen food plant
TY社 SINGAPORE IQF freezer and cold storage for frozen food plant
P社 INDONESIA Oil platform hydrocarbon gases, de- hydration chilling system

JCM事業の概要

インドネシアは今後の経済成長に伴い、冷凍冷蔵食品の需要増が見込まれ、コールドチェーンの構築が重要になります。自然冷媒を利用した高効率の冷却装置を食品の凍結用フリーザー及び冷蔵倉庫に導入することにより、省エネを達成するとともにエネルギー消費に起因する温室効果ガスの排出を削減することを目的として本事業が実施されました。本事業は、平成25年9月の環境省JCM設備補助事業(第3次募集)へ申請し採択され、平成26年4月にお客様と契約締結し、同年12月に引渡しを行っています。

導入先はジャカルタ近郊に位置するPT. Adib Global Food Supplies社(非日系食品メーカー)であり、魚の切り身凍結用フリーザーと凍結品を貯蔵する冷蔵倉庫の冷却設備を納入しました。前川製作所の冷却装置は、新歯型を採用した二段式スクリュー冷凍機と高効率IPMモーターを一体化することで、高性能で高効率な冷却設備を実現しています。導入された冷却装置により、従来よりも20%以上の省エネが達成され(年間165MWhの電力消費量削減)、年間約122tのCO2排出量が削減される見通しです。

JCM活用の動機、メリット

日本の冷凍機は品質が高くエネルギー効率が高いものの、相対的に高価になります。この課題をクリアする手段として、JCM制度の活用により現地に実機を導入することにより省エネ効果を実感し、導入メリットを理解していただけるのではと考えています。

実際に、補助事業を通じて弊社の冷却装置の性能をお客様に実感して頂いたことが契機となり、さらなる受注獲得に成功いたしました。

技術的な特徴

高効率冷凍機であるNewtonは、心臓部である圧縮機に内部リークが少なく高効率な新型ローター採用し、さらに高効率なIPMインバーターモーターと組み合わせた半密閉スクリューコンプレッサーを搭載しており、冷却負荷に対応した高効率な運転が可能となっています。また、凝縮器とCO2冷却器にコンパクトなシェル&プレート型熱交換器を採用し、ユニットの小型化と冷媒量の少量化を実現しています。Newtonシステムは、冷媒に温暖化係数(GWP)の極めて小さいアンモニアを使いCO2を冷却し、液化したCO2が庫内を循環して冷やす間接冷却方式を用いており、従来、懸案であったアンモニアを庫内に漏らさない安全配慮がなされています。

NewTonシステムはF級(-25°C)向け、フリーザー(-35°C)向けともに、従来機と比較して20%以上の消費電力の削減を達成しております。

課題・今後の展開

JCMを活用した事業では、導入時期や設備導入後にCO2削減量の報告、計測器機の健全性の確認などが必要であり、導入業者(お客様)との緊密な関係が重要になります。

今後の事業の展開としては、JCM設備補助制度を活用し、インドネシアにとどまらず、多くの二国間文書署名国および周辺国において安全で高効率な弊社の冷凍機を導入頂き、品質を理解して頂く事で、製品を普及していく方針としています。

弊社では、冷凍機以外にヒートポンプやCO2ヒートポンプ式給湯機など自然冷媒を使用した省エネ機器および各種プラントの省エネ化技術を持っており、食品・飲料など工場向けに冷却システム、ヒートポンプなどのJCM設備補助制度を活用した提案を行い、導入に結び付けていく所存です。